サンフランシスコ紀行

SFOの町並みとサンフランシスコ湾



No.26 人生は旅である・・・。

☆私のアメリカ滞在日数も残り僅かとなってしまった。

帰国の時が刻一刻と迫ってきている・・・。

「日本になんて帰りたくない!」

・・・私の偽らざる心情である。

今思えば、アメリカに来て一番良かったのは、アメリカのごく一般の普通の人々と出逢い、彼らとの人生の一場面を共有でき、その生活を体験できたということだ。

何故ならば、私たちは普段、テレビや雑誌などでアメリカの光景をよく目にするが、それではアメリカの一般の人々はどのような所に住み、何を食べているのかといった基本的なことは意外に知らないと思われるからだ。

もちろん、アメリカは多種多様な価値観が混在しており、私自身が体験した「アメリカ」もその一部分であり、あるいは表面的なものであったかも知れない。

だが私は確かに、この目で、耳で、鼻で、舌で、肌で、手足で、頭で、アメリカを見た、聴いた、嗅いだ、味わった、感じた、触れた、考えた、想った、そして愛したのだった。

当初、私はドイツへ行こうと思った、今でも思っている。

いろいろな事情により、最初にアメリカに来たわけだが、今では本当に良かったと思っている。

それは、アメリカという異国の丘を体験して、大いに冒険心と好奇心を満足させたという嬉しさもあるが、何よりも私にとって幸運であったのは、ステファニーママさんをはじめ、多くの友人を持つことができたということだ。

そうして彼らとの生活を通して、アメリカ人であろうが日本人であろうが、結局同じ人間であるということを再認識できたのである。

アメリカ人だから、韓国人だから、中国人だから、或いは日本人だからといって何も特別なものの見方や考え方をするわけではない。

互いに心を開き、そして話し合えば、誰とでも必ず理解できよう。

考えてみれば、松尾芭蕉や徳川家康も言ったように、人生とは旅のようなものではあるまいか!?

されば、旅とは何か?

それは人との出逢いであると思う。

私はこれからも旅を続けてゆくことだろう。

それが私の生き様であり、私は己の本心のままに生きてゆきたいのだ。

季節はようやく冬から春へと移り変わろうとしている。

自然もまた旅をしているのだ・・・・


To be continued!




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