☆私は毎日学校から帰宅すると、夕食時を除いて就寝するまでの間、ホストファミリーとテレビを見て過ごす事が多かった。家族はそれぞれの自室にテレビを持ってはいたのであるが、アメリカの一般家庭の習慣か、あるいはこの家だけの風習なのか、みな部屋に籠もることもなく、一家団欒の時間を大切にしていた。
彼等アメリカ人のファミリーを観ていて感じたのであるが、とにかく彼等は夫婦間であれ、親子間であれ、兄弟間であれ、よく議論をするということだ。
特にパパさんとママさんは一見夫婦喧嘩してるんじゃないかと勘違いするくらいに、よく何かをディスカッションしていた。
それはさておき、私のお気に入りのテレビ番組は、毎日5時半から放映されていたドタバタコメディーの「The Three's company」という番組であった。
やはりアメリカのドラマらしく、所々で観客の笑い声が入っているのが、何故か懐かしくもあり、面白かった。
また、日本では約30年前に放映されていた、ちょー昔懐かしの米国製アニメで、近年では日本ではキャラクター商品として有名な「Felix the cat」と、これまた懐かしい「マイティー・ハーキュリー」が未だに当地では放映されており、あまりの懐かしさに、涙がちょちょ切れる想いがしてしまった。
アニメといえば、何と「宇宙戦艦ヤマト」までも放映されていた。
しかも、テーマ・ミュージックは英語で歌われていたのである。
「宇宙戦艦やーまーとー(ちゃーちゃちゃー)」の「やーまーと」の部分が「スペース・ブレーザー(ちゃーちゃちゃー)」と歌われているのが聞き取れた。
ところで、長男のエリックは登場人物のモリ・ユキを指さして、「彼女の名前はNova!」と私に言う。
どうやら彼等は、このアニメが日本製であるのを知らないらしい。
そこで私は彼等に、宇宙戦艦ヤマトの元になった旧日本海軍の戦艦大和や第二次世界大戦のこと、それに彼等の言うNovaは、本名モリ・ユキであることなどをレクチャーしてあげた。
そういえば、あの日本の電機メーカーのソ○ーは、当時、日本とアメリカで全く同じCMを流しており、妙に感動してしまった。
日本とアメリカも近くなったもんだ・・・・。
To be continued!