海外の友の求道心(ブラジルの友からのお便り)


☆~お金じゃない!~
去年(2003年)、日本で世界中からの女子部の研修会がありました。
ここブラジルの○○市からも、二人の女子部員が参加を希望していました。
彼女達は、それぞれ仕事を持っています。
一人の女子部員の一ヶ月の給料は約7千円。
そして、もう一人の女子部員の一ヶ月の給料は約7万円。
どちらの女子部員が日本へ行けたでしょうか?
(日本へ行くには航空チケットだけで、約7万円かかります。)
たった7千円の給料しかもらっていない女子部員の方です。
給料をたくさんもらっている女子部員は銀行へ行ってお金を引き出し、旅行代理店へ航空チケットを買いに行きました。
旅行代理店の前に車で着いた時に、彼女は車の中にも、財布の中にもお金が無いのに気づきました!
銀行からお金を引き出してきたばかりなのに・・・
その日は、日本へ出発する日で、他のメンバーはすでに空港に行ってフライトに搭乗中でした。
貧しい女子部員の方は、最後の最後になって、お父さんが愛する娘のために旅費を工面してあげたので、彼女は日本へ行くことができたのです。
彼女を含めた他の女子部員たちが日本へと飛び立ったちょうどそのとき、裕福な方の女子部員は、やっと車の中でお金を見つけました。 でも、もう間に合いません。
彼女は泣き叫びました。
日本へ行ける境涯にないときは行けません。
お金の問題ではありません。
一番重要なことは、しっかり題目をあげて闘って結果を出すことです。
貧しい少女が日本へ行けたのも、彼女が信心で努力して結果を出していたからです。
お金じゃないんです。
私の先輩も、経済的にとても日本へ行ける状況ではありませんでしたが、闘って結果を出して日本へ行くことができました!
私も頑張って日本へ行ける境涯になれるようしっかり題目をあげ活動に頑張ります!!!

(解説)
日本は不況とはいえ、その気になれば、韓国でもアメリカでもブラジルでも、行くことは全く見果てぬ夢ではありません。 実際に、大阪から韓国なら東京へ遊びに行くよりも安くつきます。 しかしながら、まだまだ諸外国の中には、日本へ来るのに必死の思いで、また相当に経済的に苦労しないと来れない所も少なくないの実情です。
貧しい生活の中、娘を想うお父さんの努力のお陰で、日本での研修会に参加できた女子部員。
家族の思いやりや慈悲を胸に、きっと素晴らしい人材に成長されたことでしょう。
また、不幸にして日本での研修会に参加できなかった彼女も、闘って結果を出すことの意義を悟られたのではないでしょうか!?
時々、「海外旅行のついでに現地の会館を訪問したい!」「ハワイの会館で結婚式をあげたい!」
以上の理由等で、現地の会館の住所を教えて欲しい、現地の会員を紹介して欲しいという問い合わせを頂くことがあります。
しかしながら、そのような依頼は丁寧にお断りさせて頂いています。
日本も含めて、海外の現地の会館も当然ながら観光地や結婚式場ではありません。
日本国内のメンバー同様、海外のメンバーもとても忙しいのです。
ましてや、大発展を遂げているようでも、まだまだ草創期です。
しかも、貧しい国も多く、現地会員も含めて経済的にまだまだ余裕のない人々が多いのも事実です。
その上に、上記のエピソードでも書かれているように、大聖人の出現された国、先生のおられる国・学会本部のある国・日本に皆憧れの気持ちを持っている。
しかしながら、その国へ行くには経済的にも必死の努力をしなければ行くことができない。
そのような所へ、裕福な日本のメンバーが物見遊山で行って欲しくはないからです。

(webmaster)



前のページに戻る。



All Rights Reserved,Copyright(C)Y,B/OfficeLEIBSTANDARTE,2004

Nr.20021026S0001