19才になったある日。
新聞の片隅に父親が殺害されたという記事が載りました。
離れていた父親が殺されてしまったのです。
ケンカの際に酒で悪化していた肝臓が破裂しそのまま他界したそうです。
母は結局行くことができず私と、父の兄弟が遺体確認にまいりました。
今でも忘れられません。
死因を確かめるための解剖。
あちこち切り刻まれて乱雑に縫い合わされた体。
紫色になって腫れた顔。
たくさんの人を苦しめて、たくさんの人に暴力をふるってきた人はどんな姿になる
のか。
御本尊様をやぶいて、結局自分も切り刻まれるようになるのだと・・
火葬場では隣りで盛大な葬式が行われており、たくさんの人が悲しんでいました。
こちらは私と叔父、叔母の三人だけです。
みじめでした。
情けなかったです。
さんざん父に迷惑をかけられていた兄弟たちだったので、とんでもないことをし
でかしてくれたもんだと父の遺骨を荷物のように扱いながらふるさとの四国に持
って行きました。
私はこの時改めて仏法の厳しさを知りました。
父は死をもって私に仏法の厳しさを教えてくれたのです。
それを機会に独立して生活する時に素直に御本尊様をいただくことができました。
信心につくことができたのです。
信心しはじめてからの私は周囲の方々に恵まれました。
幼稚園の先生から転職して人材派遣会社でパソコンを学び行く先々で本当に素晴らしい友と出会い現在もその関係が続いております。
聖教新聞を通して、組織を通して勉強する機会があったことで、社会でも友人関係でも人間はこんなに変わって行くんだということがわかりました。
それからまだ体験は色々ありすが、縁あって主人と結婚し主人の両親、妹、私の弟の本尊流布ができ、やっと世間様で言う普通の家庭を築けることができました。
そして、今年に入ってこちらの湘南台に引っ越しをしてきましたが、今までの無理がたたり、甲状腺抗退症という難病が発病しました。
正式な名称は「はしもと病」といいます。
「バセドウシ病」は有名ですが、その逆パターンといっていいでしょう。
のどぼとけの下の甲状腺からホルモンが分泌されなくなり、体中がむくんで痛み、だるくて何もできなくなってしまうのです。
一時はガンか肥大かのどちらかだということで周囲の方を心配させてしまいました。
皆さん本当に沢山のお題目を送って下さりびっくりしました。
学会は暖かい!涙の出る思いでした。
自分もこんなに周囲の方々に激励されてボーッとしているわけにはいきません。
当の自分は、気持ちは焦るばかりで、お題目だけではなく何かをしなければ!
周りの幹部の方々が戦う場を与えてくださり、唱題、活動と、だるさやめまいと戦
いながらやりぬきました。
おかげさまで、退院から四ヶ月目ですが検査の結果が血液中の数値が健康な方と同じ数値にまでなっているではありませんか!
「最低二年間は毎日薬を飲み続けなければならないでしょう。完全に治りませんよ!」
そう言っていた先生が首をかしげていた病気です。
体力が衰えているのでダルさや神経痛のような痛みはほんの少し残っていますが、発病から五ヶ月でここまでになったのは異例だったようです。
題目は本当にすごい。
学会活動はやっぱりすごい。
皆さんには本当に感謝しています。
先生のご指導の中に、人生は「楽しむ」ためにある。
人生は「幸福」が目的である。
一生のうちで、楽しかったことと苦しかったこととの差し引きが、どうなるか。
楽しかったことの方が多ければ幸福である。
苦しかったことの方が多ければ不幸である。
そして、賢明な人、強い人はどんな苦しい時でも、勇気をもって乗り越えて行ける。
勇気がなく、くよくよと悲観的な人は、小さなことにも苦しんでしまう。
皆さまは、人生を楽しめる賢者であっていただきたい。
とあります。
歓喜の心を忘れずに、この病気を治して、皆さんに勝利の報告をしたいと思います。
以上
(藤沢圏/湘南台支部/婦人部員Y.Y.)