興一君への返事



(興一君との想い出)

勇者はいつも独り立つ!


あれはいつの日の事だったか、そう、私が今年の一月下旬にホームページを開いて暫くした頃でした。

君は一通のメールを、初めて私に送ってきました。

そこには、君が板橋特区で地区リーダーをしていること、牙城会のメンバーで頑張っていることなどが生き生きと語られていました。

そうして、何時の間にか私達は、常勝関西と連勝板橋、共に切磋琢磨して連帯して闘っていこう誓い合い、まるで十年来の知己の如くに気の合う仲となりました。

それからというもの、私達は三日と言わず長文のメールを交換しあったね。

君からのメールは、どんなにか私を励まし勇気づけたことでしょう。

過半来、そんなに信心強盛ではなかった私は君によって覚醒させられたと言っても過言ではなかったです。


如月のある日、君からいつもより増して元気なメールが届きました。

そこには、父が弘教に目覚め「今から折伏に行って来る!」と出かけた事、親子で同時本流を決める予定である事などが喜々として書かれてありました。

しかしながら、数週間後、一転して今度は衝撃的なメールが君から届きました。

君は言う。

「父が急に頑張りだしたのは、経営する会社が危殆に陥ったからである。しかしながら、努力の甲斐なく会社は倒産を避け得ない状況になり、父は”折伏に頑張っても状況は改善できなかった!”と弱音を吐くようになった。」と。

だが、しかし続けて君は言った。

「今こそ我が家の宿命転換じゃないか!自分達の信心が正しいからこそ、このような難が現れたんだ!会社が倒産すれば勤務する自分も職を失うが、自分は負けない!父がやらないなら独りでもやる!」と。

それは、さながら獅子奮迅の如くに、鬼神をも泣かしむる誓いの、また正義の雄叫びでもあった。

私もそれに応えて叫ぼう!

「獅子奮迅とは興一の異名である! 独り立つは学会の精神にして、今は興一の別名である!」と。

やがて、君から一通のメールが来た。

「会社倒産により、転居を余儀なくされ、職を失い、当然の如くコンピューターも人手に渡ります。もうメールは送れないでしょう。しかし、近い将来必ず一家は信心の力で蘇生をはたし、きっと、きっと連絡をします。それまでお元気で!そしてホームページを続けていて下さい!」

そして次に、最期となるメールには、君が困難な中、東京での闘いに挺身している様子が書かれていました。 以降、興一君からのメールは途絶えました。


興一君!

君との約束通り、私はこうして今もホームページを続けています。

君の行動に私自身が触発されたように、このホームページも5/3を期してタイトルを"KANSAI SUPER FRIENDLY CLUB"としました。

私自身が君によって一つの自覚をもったように、このホームページ自体も自覚を持ったのです。

それは、多くの人々を活気づかせ、元気を出させ、幸せにしていこうという自覚です。

私はずっと君からの連絡を祈りながら待っているぞ!

ひとつだけ、君に報告することがあります。

実は6月8日に某婦人部の方が本部を訪問するにあたり、彼女の薦めもあってホームページ全冊をプリントアウトして先生に届けたのです。

そして、其の折りに、私は手紙をしたためて先生にお渡し頂くように彼女に託したのです。

その手紙の中には、興一君との出会いや、興一君の現況について先生にご報告したのです。

だから・・・・

だから君の奮闘ぶりは、きっと先生もご承知なのです。

ぜったいに負けないで下さい!

(負けるはずはないと思いますが・・・・。)

私は何も出来ませんが、必死に題目を送らせて頂きます。

他のメンバーにも、君の闘いぶりを伝えます。

そして一緒に題目を送ります。

必ず勝利して下さい!

君からの連絡を私は待っているぞ!!


6月11日に、君から手紙が速達で届きました。

私は思わず飛び上がって喜びました。

一刻も早く封を切って中を読みたい気持ちを抑え、まず勤行題目。

そうして、いよいよ中を読んで私は2度驚きました。

そこには、君が相変わらず元気で活動している事、ご両親も元気な事、近い内にパソコンを購入する事、そして8月に大阪に来ることなどが書かれていました。

おめでとう!

そして、ありがとう!

やはり、君は負けなかった。

負けるはずがなかった!

こんなに早く君から連絡が来るとは、夢にも思わなかったです。

会社の整理等でまだまだ忙しいでしょうが、家族全員がお元気であるとの由、何よりです。

これからも、獅子奮迅の興一、独り立つの興一で頑張って下さい!

そしてまた、一日も早く前のように頻繁にメールで語り合おう!

世界が私達を待っています。

一緒に世界広布に行こう!

連勝板橋万歳、常勝関西万歳!

よくやった、興一君!!!


勇者はいつも独り立つ。


(14th,July,1997)


*This story is a fiction!?



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